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【ネタバレ & あらすじ】ブレードランナー2049【感想 & 結末 & 考察】

1982年に公開されたブレードランナーの続編、ブレードランナー2049がついに公開されました!公開当日に観てきました! 前作のブレードランナーが凄く好きだったので、続編にはかなり不安を感じていたのですが、完全に杞憂でしたね。前作の世界観を継承しつつ、新たな映像表現に挑戦していて、非常に見応えがある映画でした。以下にネタバレありで感想を書いていきます。

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前作ブレードランナーのネタバレ&あらすじ

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By http://www.impawards.com/1982/blade_runner.html, Link 

まずは前作のブレードランナーのおさらいから。舞台は2019年11月の荒廃したロサンゼルス。タイレル社が作成したレプリカント ネクサス6は異星で肉体労働に従事していたが、叛乱を起こし、地球において殺すべき危険な存在としてみなされる。レプリカントを探し出して、処分する特別捜査官はブレードランナーと呼ばれる。ある日4体のネクサス6が地球に逃げ込み、その処分をブレードランナーであるデッカードは任じられる。

 

地球にやってきたネクサス6たちの目的は、自分たちの4年という寿命を、造り主のタイレル博士に延命してもらうこと。しかしその望みを叶えることは、技術的に不可能とタイレル博士に言われる。デッカードはネクサス6たちを次々に処分していく。そのうちに、デッカードは恋に落ちたタイレル博士の秘書レイチェルは、寿命の制限がない最新のレプリカントであることを知る。彼女が自分はレプリカントと知って逃走したため、デッカードはレイチェルも処分するように命令される。

 

地球に逃げ込んだ4体のうち、最後の1体を処分しようとして、命を落としかけたデッカードは相手のレプリカントに間一髪で救われる。デッカードはレイチェルとロサンゼルスから逃亡する。ここまでが前作ブレードランナーのあらすじです。

 

ぜひブレードランナー2049を見る前に観ておくことをおススメします。より一層ブレードランナー2049が楽しめます。あとハリソン・フォードの演技をより深く理解することができる!わたしは前日に予習したため、本作のあるシーンでハリソン・フォードが少しだけ目を細める表情を見ただけで、涙がとまらなくなってしまいました。気持ちわかるよデッカード

 

 
 
 
原作はこちら。原作と比較した場合、ブレードランナー2049の方が原作の世界観により近づいています。

 

 

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ブレードランナー2049までの出来事

前作からブレードランナー2049までにあった出来事が、公式サイトに短編映画の形でまとめられています。 そちらのあらすじは以下。特に”2048 No where to run" はそのままブレードランナー2049のオープニングにつながるので是非事前にご覧になることをお勧めします。

2022 BlackOut 

ネクサス8型のレプリカントの攻撃により、ほぼ全ての電子機器が使用不可能になり、大停電が起こる。大停電と同時にレプリカントたちは、自身たちのレプリカントとしてのデータが記録されているデータセンターを破壊した。この襲撃事件の結果、大飢饉が起き、レプリカントの製造は禁止される。

 

2036 Nexus done

大飢饉を救ったウォレス社の社長。ウォレス社はタイレル社を買取り、レプリカントの開発を進めている。今そこにある危機を解消するにはレプリカントの製造再開が必要と主張する。レプリカントが安全であると証明するため、従者のレプリカントに自分の命と主人であるウォレスの命を選ばせ、自殺させる。

 

2048 No where to run

レプリカントのサッパーは、レプリカントであることを隠してひっそり生きている。しかしある日、ゴロツキに襲われた母娘を守るために、相手を殺してしまう。サッパーはレプリカントであることを密告され、逃亡する。

 

ブレードランナー2049 ネタバレ&あらすじ

ブレードランナー2049:解任

2049年ロサンゼルス。ロサンゼルス警察所属のブレードランナー 最新型ネクサス9レプリカント:Kは農場に向かう。そこで働いている農夫、サッパーがネクサス8であることを確認して解任(射殺)する。サッパーは死の直前に「お前たち新型レプリカントは奇跡を見たことがないから、人間の言いなりになっている」と謎の言葉を残す。

 

サッパーの農場を調べたところ、枯れ木の下に何かが埋められていた。掘り起こして確認すると、30年前に埋葬された女性の骨であり、帝王切開を受けていたことがわかった。製造番号が骨に刻まれており、女性はレプリカントであったことも判明する。Kの上司ジョシは生まれた子供を探し出して処分することをKに命じる。

 

ブレードランナー2049:過去からの声

Kはウォレス社に赴き、過去のデータから手がかりを探す。そこで見つかったのは、ブレードランナー デッカードが骨の主にレプリカント識別テストをする音声と、骨の主の眼球反応を記録した映像データだけだった。Kは老人ホームにデッカードの過去の仕事仲間を訪ねる。過去の仕事仲間は「デッカードは望みを手にいれた」とだけ話し、手がかりは得られなかった。

 

Kはふたたびサッパーの家を捜索し、ピアノの中に隠された子供の靴下と、子供を抱く母親の写真を見つける。写真の背景になっていた枯れ木を調べると、根の部分に"6 10 21"と彫りつけられた数字の羅列を見つける。これはKが昔持っていた木馬のおもちゃに刻印されていた数字と同じだった。Kは動揺する。なぜならKの持つおもちゃの木馬の記憶は、レプリカントの精神安定のために植え付けらえたものであるはずだからだ。

 

ブレードランナー2049:記憶の持ち主

Kは遺伝子情報から、女レプリカントの子供の記録を探す。同じ遺伝子情報が2つ存在し、1人は女児で孤児院で死亡。もう1人は男児で同じ孤児院に預けられたが、その後失踪した記録があった。Kは孤児院へ向かう。孤児院でKは自分の記憶と同じ景色を見る。そして木馬を隠した記憶を辿って、その場所を探るとおもちゃの木馬が出てくる。Kは自分の記憶が植え付けられたものなのか、実際の記憶なのかわからなくなる。

 

もし実際の記憶であれば、Kは作られたレプリカントではなく、誰かから生まれて育てられた存在であるからだ。Kが孤独を慰めるために恋人のように使っているウォレス社のホログラフであるジョイは、Kは愛されて生まれてきた存在であることを示唆する。

 

レプリカントの記憶は記憶想像者によって作られる。最高の記憶想像技術を持つアナ・ステリンにKは自分の記憶が植え付けられた記憶か、実際の記憶か判別を依頼する。アナはKの記憶は植え付けられた記憶であると回答する。Kは怒りを爆発させる。

 

ブレードランナー2049:鍵を握る男

自分が行方不明になった男児かもしれないという思いを拭いきれないKは、ジョシに子供は解任(処分)したと嘘の報告する。そしてデッカードの居場所の手がかりを得て、ラスベガスにジョイと共に向かう。

 

廃墟と化したラスベガスのホテルに住むデッカードと対峙したKは、子供の母親の名前がレイチェルであることを聞き出す。デッカードがレイチェルを愛していたからこそ、彼女から離れて暮らしていたことも。

 

そこにウォレス社の最新型レプリカントのラブがやってくる。ラブはジョシを殺害し、ジョシのアカウントでラスベカス警察のシステムにアクセスしてKの居場所を特定したのだ。Kの目の前で恋人ジョイの全データが格納された機器を破壊する。そしてデッカードをウォレス社に連れ去る。

 

ブレードランナー2049:繁殖

デッカードはウォレス社で代表であるニアンダー・ウォレスと向き合っている。ウォレスはレプリカントの製造が需要に追いつかないため、レプリカントを繁殖させることで数を増やすことを切望している。そのため子供の居場所、もしくは子供を匿ってる者の居場所を明かすようにデッカードに迫る。

 

一方Kはレプリカントレジスタンスを組織するフレイザに救われ、デッカードの殺害を依頼される。デッカードが子供の居場所をウォレスに漏らすことを防ぐためだ。Kは自分がデッカードとレイチェルの子供ではなかったことに落胆する。フレイザは繁殖はレプリカントの人間からの解放であり、大義の死は何より人間らしいと語る。

 

ブレードランナー2049:人工物と人間と

Kはデッカード奪回のためにウォレス社へ向かう。その途中に巨大な3Dホログラフの広告としてかつての恋人ジョイが現れる。恋人同士だったときと寸分かわらぬ顔と体で、いつも囁いてくれた甘い言葉をかけてくれる。ジョイが電光掲示板の中に戻っていくのをKは見つめている。

 

Kはデッカードを護送中のラブを襲撃する。激しい死闘の末にKは、深手を負いながらもラブを倒し、デッカードを奪回する。2人が向かったのはアナ・ステラインがいる研究所。アナは免疫不全のため研究所の中でしか生きられないと信じ込んでいたが、それはデッカードとレイチェルが自分の娘であるアナを守るための方策だったのだ。

 

デッカードは1人で研究所の入り口に消えていく。Kは腹部の傷から血が流れるに任せながら、階段に横になり静かに目を閉じる。

 

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ブレードランナー2049 感想

前作への愛と挑戦が溢れた映画

前作のブレードランナーはその映像・世界観・人間とは何かを深く問いかけるテーマといい、何度も繰り返して観てしまう、蠱惑的な魅力がある映画でした。続編のブレードランナー2049はその蠱惑的な魅力を完全に継承、もしくは増大しています。なんというか、いつまでも飽きずに見ていられる万華鏡のような映画です。

 

新宿の映画館で見たのですが、エンドロールが終わった時に拍手が起こりましたからね。長年映画館に通っていますが、拍手を聞いたのは初めてです。期待以上ものを観れたという満足感を、感じた人がたくさんいたのだと思います。

 

アクションシーンが迫力

アクションシーンは前作より派手になっていました。特に後半部分のラブとKの死闘はまさに手に汗握ります。ハリソン・フォードもかなり体を張っていて、「もう75歳なんだよぉ。。やめたげてよぉ。。」となるくらい、ハードなシーンに挑戦していました。

 

ドゥニ・ヴィルニヌーヴの持ち味について

監督のドゥニ・ヴィルニヌーヴって「複製された男」しか見たことなくて、しかもその映画は非常に苦手でした。オフビートな展開で謎が謎のままでスカッとしない。でもこのブレードランナー2049では、その手法が逆に作品世界にぴったりでした。主人公にKってネーミングしたのも、カフカが描いた不合理に管理された世界を想起させます。もっとモヤモヤした終わり方でも良かった。

 

「ハリウッド映画らしい」アクションシーンや、家族愛の表現が出てきてちょっと驚いたのですが、まあ商業映画ですからやっぱり多少のフックが必要だったということでしょうか。

 

続編あり?!

続編が作れそうな伏線が張られているので、ひょっとしたら2049年になったら続編が封切られてるかもしれませんね!今から約30年後の映画体験はどんなものになっているのか。。とかいろんなことを考えさせられる映画でした。

 

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ブレードランナー2049 考察

前作との比較

ブレードランナー2049は前作より、ディックの原作世界に近づいていると感じました。前作ではデッカードが人間か?レプリカントか?謎のままでした。ブレードランナー2049では主人公のKは最初からレプリカントだと明示されている。Kは何度も自分が愛されて生まれてきた子供なのかもしれないという期待を裏切られ、恋人のジョイはどんなに愛しても、プログラムされたホログラフにすぎない。ロサンゼルスの街自体も、異常気象により海面上昇から守るための防波堤でぐるりと覆われている。無機的な人工物に囲まれた閉塞感がより強く表現されています。

 

人間とは何か

ブレードランナー2049では人間とレプリカントの境界が、より曖昧になっています。レプリカントが人間に作成されるのでなく、それ自身が生殖を行う。そしてレプリカントから生まれた命が生物学的に人間と寸分変わらぬ生命体であるなら、レプリカントと人間を区分するものはもはや存在しませんよね。人間である証明には、魂なんて定義できないものを持ち出すしかありません。しかし誰が自分に魂があることを証明できるのでしょう。

 

そして面白かったのは、映画の作品中で最も人工物に近い存在のジョイが、最も人間味溢れるキャラクター設定になっていたこと。愛情に満ちた仕草と言葉、思いやりある行動を惜しみなくKに注ぎます。その振る舞いだけを見ていれば魂が存在するのはジョイだけに思えます。しかし彼女はAIであり、その姿は実体を持たない3Dホログラムにしか過ぎない。AIとは中国語の部屋の住人であり、魂から一番遠い存在でしかない。AIは意味を解さない存在で、インプットされた信号に対して機械的な反応を返しているだけなのです。このへんのAIの限界については別記事でまとめました。

 

グロテスクな手段と目的

レプリカントの生殖は、ウォレスにとっては「労働するレプリカントの個体を増やすための手段」であり、レプリカントたちにとっては「人間による支配からの解放の手段」である。人間もレプリカントも「レプリカントの生殖」が未来を開く希望だと思っている。ただその手段の解釈と目的が全く異なっている。このへんのグロテスクさにもデックらしさを感じました。

 

ちょっと疑問な点

レプリカントは人工物ではありますが、AIじゃなくて有機物です。映画でレプリカントが製造されるシーンがあるんですが、最初から成人の姿なんですよね。で、製造直後(?)はプルプルしてるだけで、それを見てウォレスが「これが最初に抱くのは恐怖の感情だ」と呟くんです。このシーンだけみると、レプリカントって最初は赤ちゃんと同じで、まだ何も学習してないまっさらな脳みそを持ってるように思えます。レプリカントってどうやって学習するんだろう??原作を読み返したんですけど、最初から人間の成人と同等かそれ以上の知識を持っているようにしか描写されていませんでした。 原作と映画の前作に出てくるネクサス6型って4年しか寿命がないから、ものすごい短期間で学習したわけですよね。うーん、すごい謎。

 

【映画観て現実逃避しようぜ】

 

最後に

ここに記載しているあらすじや感想で表現できているのは、映画の1/1000くらいです。実際はもっと多くの小ネタや伏線、見どころのある映像がたくさんつまっているので、ぜひ映画館で見ていただきたいです。わたしは近日中にまたIMAXで見る予定です! !

   

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