「半年だけ働く。」サラリーマンからしたら夢のようなフレーズですよね。わたしはGWやお正月は、仕事をアレしてコレして何とか10連続休暇にしています。そうすると周りの人に「そんなに長く休めて羨ましい〜」、「そんなにお休みくれるなんていい職場だね〜」って言われます。
いやそれおかしくない?月曜から金曜まで働いて、土日は光速で終わって、すぐにブルーのマンデーがやってくる。もっと休みたい!もっと休みたいよ!!この村上アシシさんの「半年だけ働く。」は、そんなサラリーマンの魂の叫びに、「フリーランスとして独立することで、『単価』を2倍にして、働く時間を”半分”にすること」を提案します。
なんでフリーランスになるの?
とはいえ、長年サラリーマンをやってきた身としては、独立してフリーランスってハードルが高いです。最近、「働きかた改革」の波が会社にもきてるしなぁ〜。社内でワークライフバランスを取る方法もあるんじゃない?と思ったら、本書の冒頭から喝を入れられました。
最近は「働き方改革」や「ワークライフバランス」という言葉をよく聞きます。それはつまり、裏を返せば働き方が異常なわけです。とはいえ、会社が主導する改革なんて、所詮企業側の利益が優先され、小手先のものばかりになるのは自明です。ならば、自分の手でQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)をデザインし、自分自身の働き方をドラスティックに改革してみてはいかがでしょうか。
半年だけ働く。8ページ
この本には半年だけ働くためのノウハウが詰め込まれています。精神論的なところは一切ありません。村上アシシさんは元アクセンチュアのコンサルだそうで、全編とおして理論的だし、具体例も豊富です。
自己啓発本を100冊読むより、この本を読んで、独立のためのPDCAを少しずつでも回すことが、人生を変えるための近道なんじゃないかなぁと思わされました。
この本には「独立計画の立て方」も解説されています。このサンプルでは3ヶ月の想定です。「6.上司に相談する」のステップで、慰留されなかったら、まだ今の仕事で半人前なので、独立しない方がいいそうです。地に足がついたアドバイスですね。
- 職務経歴書を作る
- 独立している知人に相談する
- エージェントを調べる
- エージェントに相談する
- 退職の社内ルールを調べる
- 上司に相談する
- 開業の準備を行う
- 開業手続きを取る
- 退職願を出す
- 業務の引き継ぎを行う
- 有給休暇消化
やった後悔よりやらない後悔の方が大きい。わたしは一度転職をしているのですが、次は会社に雇われない働き方がしたいなぁ〜と思っています。今のタイミングで、村上さんのこの本に出会えてよかったです。ガラっと人生変えたい!って気持ちを持っている方にオススメの本です!