レビューで指摘される側・指摘する側、どちらも目的は「良いアウトプットを効率よく仕上げること」なのに、指摘される側が気分を害してしまったり、指摘する側が気を使って言葉を抑えたりってこと、あなたの職場で起こっていませんか?
この記事では、レビューで指摘される側・指摘する側の意識を変えて、レビュー効率を改善する方法をまとめておきます。
レビューが上手くいかない理由
恥ずかしながら、おにぎりはレビューが苦手でした。以前にSEをやっていたのですが、コードや設計書に対して上司や同僚から指摘されると、「お前なんかに言われたくなーい!!」ってなんかイラッとしてしまうんですよね。
そんな過去を、とくさん (@nori76)のツイートを見て思い出しました。
ビジネスレビューで厳しい指摘を受けると、それに凹んでしまったり、逆にイラッとしてしまう人が多いのだけど、レビューは「第三者」の目を通して事業を眺めることで、課題と次の方向性を「炙り出す」場なので、そこを勘違いして一喜一憂するとなかなか機能しない。
— とくさん (@nori76) 2018年4月29日
まんま過去のワイや。恥ずかしい。。。そんな自分がレビューについて上司から言われたことをツイートしたら、割と反響いただきました。
自分と自分のアウトプットを切り分けられない人はレビューで指摘されると感情的になるケースが多いかなと思います。「何を言われても自分自身に対しての指摘と捉えるな」と言ってくれた上司には今になって感謝しています。 https://t.co/Jt2Cjx6YGQ
— おにぎり (@dreamingjewels1) 2018年4月30日
上司の一言で、おにぎりがレビューを受けるときの意識はガラッと変わったし、自分がレビューする側でも役立ちました。指摘される側、指摘する側それぞれがレビューの生産効率を改善するためのコツをまとめておきます。
指摘を受ける側のコツ
①まず感謝する
「またレビューかよ〜、もう詰められるのやだよ〜」と思う気持ちをこらえて、まず相手が自分のアウトプットの確認に時間を割いてくれた事に感謝をしましょう。レビュー前に「今日はお時間頂きありがとうございます」と一言いうだけです。人間だって動物です。お腹を見せた犬に噛み付く犬はいません。
②自分とアウトプットを切り離す
指摘された事に対してイラっくるのは、アウトプットへの指摘を、自分自身への指摘と捉えてしまうからです。何を言われても自分自身に対して言われているのではなく、アウトプットに対して言われているのだという意識を持ちましょう。
③知ったかぶりをしない
レビューしてもらう自分のアウトプットについて、100%自信をもって説明できるところと、とりあえずやっつけちゃったところがあると思います。後者については早い段階で申告しましょう。
やっつけなのに知ったかぶりをして説明を続けると「なぜなぜ攻撃」が始まり、お互いが疲れるだけです。しかも知ったかぶりは大体バレています。
④指摘されたところの傾向を分析して次回の対策を立てる
レビューで指摘されたところだけ直して終わり!だともったいないです。せっかくの指摘なので次回に生かしましょう。テキストでもエクセルでもいいので、自分が受けた指摘事項を一覧化してみましょう。
繰り返し指摘されている事があるはずです。それが自分のアウトプットのクセです。次回アウトプットを作成する前に一覧を見返して、同じクセが出ないように気をつけましょう。
指摘する側のコツ
①人は変わらないということを知る
思い通りに動かない部下、レビューにフニャフニャのアウトプットを出してくる部下を罵倒したり冷笑したくなる気持ちは分かります。しかしレビューの場で部下をこき下ろしたところで、相手は絶対に変わりません。
というか、何をしても他人を変える事は絶対にできません。相手に対して感情をぶつけても、お互いが消耗するだけで、1ミリも事態は改善しません。レビューの場では指摘事項を淡々と冷静に伝えていきましょう。
②相手を責めていないとしつこいくらいに伝える
レビューで指摘されると「自分が責められている」と受け止めてしまう人が大半です。そのため攻撃的になったり、怖がって思ったことが言えなくなったりします。
これを防ぐためには、「責めてるわけじゃない」と指摘する側が口に出して伝える必要があります。言葉と合わせて、口調や表情でも相手も責めているわけではないことを表現してください。
③最後に認識合わせをする
レビューの最後に、指摘事項に対して全員で認識合わせをしましょう。目的は2つです。
- 具体的な修正イメージをすり合わせる
- レビュー中のコミュニケーションエラーがどこで起こったのか、何が原因か分析する
1つ目の修正イメージのすり合わせは、修正後のレビュー回数抑止に役立ちます。2つ目のコミュニケーションエラーの分析をやる人はあまりいませんが、これをやることで、その後の作業効率が大きく改善するのでやる価値は大きいと思います。
やり方は簡単です。相手が指摘内容を理解してないなら、なぜ理解できてないのか分析するだけです。相手の知識・経験が不足しているなら、その部分を手当てする。あなたの伝え方が不親切だったなら、次回はさらに言葉を補って説明する。
以上、レビュー効率化のために意識すべき事まとめでした!これらを意識することで、レビューの生産性がグッと上がるし、精神的に消耗することも少なくなるので、よかったら試してみてくださいね!