最近、将来が不安なんですよ。本屋もメディアも、やれ老後破綻やらAIに仕事を奪われるとか恐いことばっかり流してくるじゃないですか。んで、日経新聞読んでて、「家計の最大のリスク、それは長生き」フレーズに出会ったんですよ。
要するに将来の不安ってこれに尽きるんじゃないかと。人間が将来不安に感じるシナリオって貧困と孤独だと思うんですけど、シビアさから言ったら、貧困 >孤独なんすよね。
まあ不安がっててもしょうもないので、頭よさそうな人の話を聞きに行くわけですよ。今回は予防医学者の石川善樹先生(@ishikun3)の「人生100年時代のセルフマネジメント」って講演会に行ってきました。
石川先生によると、戦前は人生50年時代だったのが、現在は人生100年時代になりました。単純に2倍です。100歳まで生きるってロールモデルがまだないので、不安になって当然なんですよね。
じゃあ、その不安にどう対処していくかって話なんですけど、具体的なものではなくて、マインドセット的な話がメインでした。
- 長期に活躍するためには、気力が不可欠。気力を長持ちさせるには、外的動機と内的動機を使い分ける。(若いころは会社でも昇進昇格を目標として、年取ったら志の実現を目標にするなど)
- 人間は真似る生き物。上手くいっている人を見つけることが重要。
- 好き・得意に逃げない。苦手なことや嫌なことを克服出来た人の方が、強固な自信を持つことができる。
- 何が楽しいのか、何が向いているのか、実際5年くらいはやってみないと分からない。
- 本気出すのは50歳くらいからでよい。
一番ココロに残ったのは「淡々と7つのドアを通っていけばいい」という言葉です。
「20世紀の総人口を100億人とすると、1千万に1人がノーベル賞を取れることになる。確率は10の7乗分の1である。非常に難しそうだが10人に1人のセレクションを7回通ると考えればいい。これならゴールが見えてくる」 By 根岸博士(ノーベル化学賞受賞者)
— Yoshiki Ishikawa (@ishikun3) 2018年5月7日
このツイートの「10人に1人のセレクション」が「ドア」を表します。そもそも大学卒業した人って世界目線で見ると、100人に1人だそうです。つまり大学出たひとは、すでにドアを2回通っているのです。あ、なんかまだ挽回のチャンスがあるんだなって思いましたね。
将来が不安でも前に進むコツって、結局のところ、自分が進みたい方向を見るという単純なことなのかも知れません。
おしまい。