やってもやっても仕事が終わらない。毎日残業続き。たまに定時で帰ろうと思ったら、上司にいきなり仕事を投げてくる。社会人ならこういう経験がありますよね。
残業を減らすために、朝会をやろうとか、退社時間をちゃんと決めようとか、いろいろコツや方法が世の中にはあふれています。
わたしの経験からいうと、その手のコツや方法で残業が減ることもあるけど、減らないことの方が多いです。
残業を減らすのに必要なのは、たったひとつのことだけなんです。
残業を減らす方法はひとつしかない
残業を減らすために必要なたったひとつのこと。それは「残業は社員もしくは管理者もしくは経営者の能力不足・責任不足からしか生まれない」(※)という真実を知ることです。
(※)このフレーズはわたしが思いついたわけではなく、数年前にどなたかのブログで読みました。が、どこで読んだか忘れました。。。大変申し訳ありません。たしかマッキンゼー出身の方だったと思うのですが。ネタ元をご存じの方、ご一報頂けると幸いです。
- 経営者は労働力の対価として賃金を払う。
- 管理者は配下の人間に適切な作業を割り振る。
- 社員は期限までに求められた質と量のアウトプットを出す。
3者に求められてるのはこれだけです。めちゃくちゃシンプルじゃないですか?
残業が発生するのは、経営者・管理者・社員のいずれかが求められていることを達成できていないためです。
冒頭に残業が減ることもあるが減らないこともあると書いたのは、世に流通するコツや方法は、原因が社員にある場合のみにしか機能しないからです。
残業を減らすためにするべきこと
じゃあ社員の立場で残業を減らすには何をすればいいの?ってなりますよね。たいてい原因は複合的なものなので、社員の責任!管理者の責任!とは白黒つけられないものです。
ですので、自分にコントロールできる範囲がどれくらいあるかで考えましょう。ワンマン経営者が社員の労働力を搾取する気マンマンなら、まず改善の余地はありません。さっさと転職しましょう。
管理職に原因がある場合。コントロールできる範囲は、だいたい自分より2階級上までです。
例えば、社長>部長>課長>マネージャー>主任>ヒラ という組織構造で、自分がヒラなら、コントロールできる範囲はマネージャーまでです。マネージャーまでをマネジメントする気持ちで仕事にのぞみましょう。定時前に仕事を言いつけられたら、自分のボスマネジメントが弱いからだと思ってください。
やるべきことは3つです。
- つねに2階級上までの情報を積極的に取りに行くこと。
- 計画を理解し、先に何が起こるか予想して行動すること。
- 必要があれば、必ず対案とセットで上司に進言すること。
進言しても上司に毎回ウザがられるなら、あなたが信用されていないか、言っていることが的外れかのどちらかです。(両方の場合もあります。)この場合はいったん進言は控えて、半年くらいは信頼関係の構築に努めましょう。
社員に原因がある場合。がんばる。にげる。のいずれかです。今の世の中、逃げ先はいろいろあるので、好きな方を選びましょう。
残業を減らすのは、人生のリスクヘッジでもあります。会社の寿命より人間の寿命が長くなった現代で、勤めている会社の仕事だけに時間というリソースを注ぎ込むのは危険です。