こんにちは!おにぎりです!
この記事ではデスマーチと化したプロジェクトをリカバリーするために参考になる本を紹介します。
プロジェクトマネジメントの教科書といえば、PMBOKですが、炎上プロジェクトでは役に立たないんですよね。
プロジェクトがうまくいかない原因と対策!デスマーチあるある
プロジェクトがうまくいかないときにPMBOKは使えない
おにぎりはシステム開発の仕事に長く携わっており、プロジェクトマネージャーをやることもあります。
デスマーチと化したプロジェクトも何件か見たんですが、こういうときPMBOKって役に立たないんですよね。
なぜなら、PMBOKってキチンと計画を立てて、それに沿ってプロジェクトを実行し、計画と実績がずれたら計画を変更していく手段だから。
実際のシステム開発って、そんなきれいじゃないです。
デスマーチあるあるの一例です。
要件定義を詰める前に基本設計になだれ込み、
詳細設計においてさえスコープが定まらず、
開発ではアサインするはずの要員がメンタルで突如いなくなり、
テストではオフショアで何やってるのかよく分からず進捗が大幅に遅れ、
受け入れ試験では、ユーザーが鬼のように仕様追加してきやがる。
これがシステム開発の現場です。
上手くいくプロジェクトなんて全体の2割くらいです。
問題になるプロジェクトが8割。
だから炎上したプロジェクトを、どう収めるか。これがプロジェクトマネージャーに本当に求められるスキルです。
プロジェクトがうまくいかない原因と対策は?
プロマネとしてプロジェクトが上手くいかないときに、プロマネがやるべきは問題解決。
具体的には以下の流れですね。
本質的問題の定義→
要因の特定→
目標の設定→
解決策(選択肢)の策定→
意思決定→
実行
要するに原因を特定して、対策する。
こう書くと簡単ですが、炎上プロジェクトでは問題がどこにあるかを見つけ出すのも難しいし、解決策についてステークホルダーから合意を取り付けるのも至難の技。
とくに火の手が強ければ強いほど、ステークホルダーの調整の難易度が上がります。
そんな時に役に立ったのがこの本
長尾清一さんの問題プロジェクトの火消し術です。
炎上プロジェクトはそれぞれ独自の問題を抱えています。ステークホルダーも組織によって個性があります。
だから、プロジェクトのリカバリ—術って一般化するのが難しい。
しかしこの本では、リカバリー術が体系的に記述されています。
悪化したプロジェクトの生生しい例も載っていて、読み応えもかなりあります。
リカバリプロセスを知りたいプロジェクトマネージャーなら、必読の書です。
ただ、ちょっと根性論の部分もあり、そこは人によっては読み飛ばしていいと思います(笑)
マネジメントスタイルって人それぞれなので、合わない部分はマネしても無駄ですしね。
炎上しても使えるプロジェクトマネジメント術が満載ですので、プロマネの方はぜひ手にとってみて頂きたい一冊です!