2019年現在、転職業界は空前の売り手市場。その中でもIT人材は非常に不足しており、どこのIT企業も人材争奪戦に明け暮れています。いまはIT業界に未経験で潜り込む絶好のチャンスです。
しかし、未経験の女性がエンジニアへの転職を考えたときに、「女性はエンジニアにそもそも向いてないのでは?」、「女性でも長く働けるのかな?」、「労働時間が長そうだけどついていけるかな?」、「エンジニアになった後のキャリアパスってどうなの?」色々と不安要素が出てくるのではないでしょうか。
私はIT業界で20年以上働いてきました。私のキャリアパスとしてはプログラマからスタートして、エンジニア→プロジェクトリーダー→プロジェクトマネージャを経験。その後に銀行のシステム部門へ転職。銀行ではシステム開発を統括するプロジェクトマネジメントオフィスとして働きました。現在はITコンサルタントです。
この記事では私が20年にわたってみてきた女性エンジニアの実態と悩みをお伝えします。結論から言って未経験でも女性でもITエンジニアになれます。どんな会社でも必ずIT技術は使うので、一度IT業界に入って実績を積んでしまえば、その後の転職にも困ることは少ないです。長く稼げる女になりたいなら、ITエンジニアはオススメの職業です。未経験でもITエンジニアを目指す女性の参考になれば嬉しいです!
- 未経験でのITエンジニアになりたい女性へ!女性エンジニアの実態と悩みを赤裸々に伝える
- 女性のITエンジニアの実態をお伝えする
- 女性ITエンジニアの悩み
- 女性が未経験でITエンジニアに転職するときの注意点
- 未経験でITエンジニアになりたい女性の転職先の探し方
未経験でのITエンジニアになりたい女性へ!女性エンジニアの実態と悩みを赤裸々に伝える
女性のITエンジニアの実態をお伝えする
女性のITエンジニアは少ない
IT業界では、だいたい男女比は9:1~7:3です。7:3だとIT業界にしては女性が多いなーという印象を受けます。プログラマ・エンジニアをやっていたときは、女性が少ないからといって働きづらいと感じたことはないですね。ただプロジェクトリーダー以降からだんだん女性だと働きづらいなあと感じることが増えます。
プログラマ・エンジニアのときは能力があれば男女問わず評価されるのですが、上にあがればあがるほど評価基準が不透明になっていくんですね。これはIT業界だからというよりは、古い日本企業はどこでも似たような傾向です。
IT業界の労働時間は長い?女性でも大丈夫?
プログラマ・エンジニアの労働時間には波があります。システム開発が順調に進んでいるときはほぼ定時で帰れます。ただ、開発したシステムをリリースする納期が近くなると、どうしても残業が増えるケースがあります。
それに加えて、既にリリースしたシステムのバグが発生したら深夜でも対応が必要です。また開発中のシステムの作業進捗が遅い、品質が低いなど問題にがある場合には、プロジェクトがほぼ炎上し、長時間労働が常態化してしまいます。
要するに、IT業界だから長時間労働が発生するわけではありません。どんなにきちんとマネジメントされているプロジェクトでも、リリース前は残業が発生します。実運用システムを担当すると、深夜でも対応が必要な場合があります。マネジメントが効いてないプロジェクトだと長時間残業を強いられます。
女性でも大丈夫かどうかと言うよりは、長時間労働にならないようなプロジェクトを選べる立場になれるか、自力でプロジェクトが炎上しないようなマネジメント能力を身につけられるかがIT業界を渡っていけるかのカギになります。
ITエンジニアの女性は産休・育休をとれるの?
システム開発は基本的にプロジェクト型の仕事です。プロジェクト型とは、いつまでに、どんなものを作るかが決まっていて、締め切りまでに必要なメンバーを集めて遂行する仕事のことです。ですので、プロジェクトの切れ目に産休・育休の時期を合わせれば、スムーズに休むことができます。
またプロジェクトの途中でも、早めに申し出れば、交代要員に引き継いで産休育休に入れます。20年間働いてきて、産休・育休が取れないケースは見たことないですね。まあ産休、育休は当然の権利なので行使できて当たり前なのですが。。。
ただ産休・育休後にスムーズに復職できるかは、産休・育休前にどんな働き方をしていたかによります。良いお客さんから信頼を得ている。まわりから技術力を認められているなど、プロジェクトの遂行に不可欠な人と思われている人は、休み前の仕事にサクッと戻れていました。しかし休み前にあまり働きぶりが思わしくなかったり、引き継ぎが適当だったりした人は、なんだかんだ理由をつけられて他の部署に異動させられていたケースがありました。
未経験でも女性でもエンジニアとしてやっていける?
エンジニアとしてやっているかどうかに性別は関係ありません。一番大事なのは、自学自習を継続できるかどうかです。IT技術の進歩は早いので、キャッチアップするために、常に勉強が必要です。年に1つはIPAの資格試験を取ったり、新しい技術動向について知るためにセミナーに参加したりと、たゆまぬ努力が必要です。このような勉強や知識の取得の継続が苦にならない人は性別問わずエンジニアに向いています。
女性はIT業界で長く働ける?
女性でもIT業界で長く働くことができます。IT業界といっても、ソフトウエア開発、ハードウエア開発、ネットワーク開発など多種多様な開発があります。また、要件定義やIT戦略など上流工程に行けば行くほど自分の裁量権が増えるので、働くのが楽になります。
エンジニアの先のキャリアパスとしては、ITコンサルタント・システム監査人・ITリスクアドバイザリーと、より高収入が見込める職種への転職も可能です。ITを使わない会社は現代においてほぼ存在しないので、ITスキルを身に着けておくと、転職の選択肢が広がりますよ。
女性ITエンジニアの悩み
IT業界にはクセの強い人が多い
IT業界にはクセの強い人が多いです。妙に理屈っぽかったり、自分のスキルを鼻にかけて人を見下してきたりする人が普通にいます。このようにクセの強い人と交わったことがないと、最初は戸惑うかもしれません。ただ彼らとしては、極力正確に話そうとしたり、バカがバレるのが怖くてマウンティングしてきているだけだったりします。悪気はないんです(多分)。
女性の意見を聞いてもらえないことがある
これは日系の古い会社に多いのですが、女性の意見をそもそも聞こうとしないジジイが会社の要職についている場合があります。この人たちは女性の意見を表面的には聞きますが、結局は切り捨てたり何かと邪魔をしてくることが多いです。
長時間労働が常態化している
これもジジイが多い職場にありがちなのですが、「システム開発は気合!」、「システム開発は炎上して当たり前!」みたいな考えがメンバーに浸透している職場は一定数存在します。当然そのような職場では長時間労働が常態化してしまっています。
女性が未経験でITエンジニアに転職するときの注意点
コミュニケーション能力は必須と意識する
ITエンジニアは黙ってパソコンに向かってカタカタやっていればいい、コミュ障に向いた仕事だと思っていませんか?それはマンガや映画の刷り込みです。ITエンジニアにはコミュニケーション能力が必須です。
プログラムは理論のかたまりです。理論を複数人が寄ってたかって作るのですから、開発メンバー間で意識を合わせていくことが非常に重要になります。他のメンバーと共通認識を作り上げる力、情報共有を積極的に進めていく力が絶対に必要なのです。
裁量権のある管理職の女性がいるかチェックする
IT業界の男女比だと男性の方が断然に多いです。女性は絶対数が少ないので、当然女性の管理職は少ないです。転職する際には、転職先の会社に裁量権がある管理職の女性がいるか必ずチェックしましょう。役職として肩書きがマネージャーです、管理職です、しかし権限はありません、なんて場合もあります。このような名ばかり管理職の女性が何人いても、あなたのことを助けてはくれません。
裁量権がある管理職の女性であれば、女性であるあなたが女性であるというだけで嫌がらせをされたり無視されたりすることを救ったり、そのような目にあうことを防ぐことができます。
マネジメントが効いているかチェックする
マネジメントが効いているかチェックしましょう。なぜならマネジメントが効いていない会社のプロジェクトはほぼ必ず炎上し、長時間労働が常態化するからです。このような職場では、長く働くことはできません。
未経験でITエンジニアになりたい女性の転職先の探し方
いますぐに転職するつもりはないならリクナビNEXT
いますぐに転職するつもりはないなら、【リクナビNEXT】に登録してどんな会社があるかウォッチしておくことをオススメします。スカウト機能をONにしておけば、企業側からオファーが届きますよ。「残業時間月平均30時間以内」、「女性管理職◯◯%」など、女性の働きやすさを全面にアピールしている会社も結構あるのでチェックしてみてください。
IT業界の転職ならリクルートエージェント
リクナビNEXTで気になる企業を見つけたら、転職エージェントへの登録をオススメします。転職エージェントは転職のプロ。自分で求人を探して転職活動を進めるより、転職エージェントに登録した方が早期に転職を決められますよ。また有益なアドバイスももらえます。特に【リクルートエージェント】はIT業界に強いと言われています。ハイクラス人材にも力を入れているので、非公開の高収入求人を紹介してもらえる可能性も高いですよ。
転職エージェントは複数登録がオススメ
大手の転職エージェントだと、サービス内容にそれほど差はないのですが、一対一で対応してくれるキャリアアドバイザーの質は正直まちまちです。私はたまたま良いキャリアアドバイザーに巡り会えましたが、最初はハズレだったし、担当キャリアアドバイザーが休みの時の代わりの人もハズレでしたしね。。。
転職が早く決まるかどうかは、キャリアアドバイザーの質にも左右されます。自分と相性が良く、質が高いキャリアアドバイザーに当たる可能性を上げるために、複数の転職エージェントに登録することをオススメします。私は3回転職しましたが、毎回【リクルートエージェント】、【DODA】 、
【@type転職エージェント】の3つの転職エージェントに登録していますよ。
あなたの転職がうまくいきますように!