日本でリクルートは誰でも知っている大企業ですよね。転職先の会社として希望する人も多いでしょう。この記事では私がリクルートホールディングスへの転職活動をしたときの経験談をまとめます。リクルートホールディングスはリクルートキャリア、リクルートテクノロジーなど、リクルートグループを統括する会社。「リクルートらしさ」が最も現れる会社と言っても良いでしょう。
この記事が、リクルート ホールディングスを筆頭とする、リクルートグループへの転職を考えている人の参考になれば嬉しいです!
リクルートホールディングスに転職するための対策
- 転職エージェントはリクルートエージェントが有利
- 事前準備では経営理念とIR情報をチェックしよう
- 面接ではなぜ?なぜ?と回答を深掘りされる。しっかり事前準備をしよう
- リクルートホールディングス への転職はどう対策すべき?書類選考&面接の実体験談!
- 【実体験】わたしがリクルートホールディングスに転職しようとしたときの流れ
- まとめ リクルートホールディングス への転職はリクルートエージェントを使ってしっかり対策しよう
リクルートホールディングス への転職はどう対策すべき?書類選考&面接の実体験談!
リクルートホールディングスってどんな会社なの?
リクルートは知ってるけど、リクルートホールディングスって何?リクルートグループってどうなってるの?って疑問に思う方もいるかもしれませんね。2018年4月にリクルートグループはグループガバナンス変更により、リクルートホールディングス配下に3つの事業統括会社を設立したのです。リクルートグループを統括する立場にリクルートホールディングスが位置することが分かりますね。
リクルートホールディングスの年収は?
そんなリクルートホールディングスの平均年収は926万でした。私が41歳の時に応募したリクルートホールディングスの求人の想定年収は880万-1000万でした。かなりのハイクラス求人ですね。あくまで平均ですが、リクルートホールディングスはお給料の面では、相当に高い設定ですね。
転職時にオファーされる年収は、「この人はこれくらいの働きをしてくれるだろう」という期待値に基づいた金額です。つまり、期待値を下回るパフォーマンスだと、入社後にお給料が下がっちゃうんです。甘くないですね。
リクルートホールディングスでの働き方は?
リクルートホールディングスでの働き方ですが、定時という考え方がありません。基本的に在宅勤務です。オフィスに来てもほとんど誰もいないのには、最初は違和感を覚えそうですね。働いている人に聞いたところ、在宅勤務のメリットの方が大きいので、不便はないとのことでした。
転職者の人は、「いきなり在宅勤務でどうやって仕事を教えてもらえればいいの?」と不安になりますよね。正式名称は忘れたのですが、メンターだかコーチだかが転職者にはマンツーでついてサポートをしてくれる制度があるそうです。ビジネスチャット的なものもあり、在宅勤務でもコミュニケーションはスムーズにできるそうでした。
情報共有のツールについては、ノーツだったりGoogleツールだったりと数年ごとに変わるので、社員でもついていくのが大変だそうです。成長をモットーとしたリクルートらしいですね。
リクルートホールディングスの求人はどこでみつけるの?
私は【リクルートエージェント】に登録していたときに、転職エージェントから求人紹介されました。リクルートグループへの転職はリクルートエージェントが強いというのは本当のようです。リクルートテクノロジーも優先しての選考オファーがありましたからね。
【リクルートエージェント】は転職者を会社に紹介し、その転職者が無事入社すると、会社側から紹介料をもらえるビジネスモデルです。リクルートグループ同士だと、この紹介料を払わなくていいか、紹介料が少なくていいそうなんですね。紹介してもらうリクルートグループ側も、採用コストが低く抑えられる方がいいですから、
【リクルートエージェント】からの転職者を優遇するでしょう。
リクルートグループに転職したいなら、まずは【リクルートエージェント】に登録しておきましょう。
リクルートグループへの転職がオススメな理由
リクルートグループへの転職をおススメする理由は、以下2点につきます。
- 超絶ホワイト企業で働きやすい
- 退職後も「元リクルート」はキャリア形成の面で有利
私の友人にリクルートキャリアとリクルートテクノロジーズに転職した人がいます。その二人の生の声をお伝えします。
リクルートキャリアに転職した人の声
- 残業が少ない。
- 年収がアップした。
- 計画的に仕事ができる。
- 周りの人がみんな優秀で働きやすい
リクルートテクノロジーズに転職した人の声
- 休みが多い。
- 年収アップした。
- 服装自由で働きやすい。
- 裁量権が多く仕事がしやすい。
- 優秀な人はどんどん上に行くことができる。
うーん、うらやましいですね!ぜひリクルートグループへのチケットを手にしたいところですね。この記事では、私がリクルートホールディングスでの転職面接を受けたときの体験談をまとめます。リクルートグループの最上位に位置するリクルートホールディングスの面接は、ある意味リクルートらしさが最も凝縮された面接と思います。ぜひこの記事を参考にして、リクルートグループへの転職を果たして頂ければ嬉しいです!
【実体験】わたしがリクルートホールディングスに転職しようとしたときの流れ
リクルートエージェントでリクルートホールディングスの求人を紹介される
私はリクルートエージェントでリクルートホールディングスの求人を紹介されました。年収は880万-1000万。当時の自分の年収が800万だったので、この想定年収を見たときは、小躍りしましたね。ただ年収800万の会社は1ヶ月で辞めていたので、正確には年収800万プレーヤーではなかったのですが、細かいことはおいておきましょう。
求人で求められる内容は、ITの知識、英語、私にとって未経験の職種に関する経験でした。出張は年に数回あるけど、計画的なものなので急な出張は無いと書かれていました。未経験の職種ではありましたが、IT業界で20年働いているし、仕事で英語を使ったことはないけどTOEIC930点あったので思い切って応募してみました。
リクルートエージェント経由で申し込み。書類選考通過
多分受からないだろうなーと思っていたのですが、予想を裏切って書類選考を通過してしまいました。40代の転職の書類選考通過率は8%と言われます。このときの私は前職を1ヶ月程度で退職しており、必死で転職活動をしていたので、書類選考通過率は50%を超えていました。その勢いがリクルートホールディングス にも通じたのでしょう。
私が転職の書類選考通過率50%を達成したノウハウはこの記事にまとめました。
リクルートホールディングスの転職面接日程の調整
リクルートエージェントがwebで提供してくれている、面接日程調整用のPersonal Desktopで面接の日程調整をしました。会社側から日程の候補が6日ほど提示されて、第一希望から第三希望までを選んで回答します。このときは一度、面接日程が決まったのですが、数日後に面接官の都合がつかないという理由で再度日程調整をすることになりました。
他にも数社並行して転職活動を行っていましたが、一度日程が決まってから変更になったのはリクルートホールディングスだけではなかったので、よくあることのようです。面接官も採用の仕事以外もやっているので、仕方のないことかも知れません。
リクルートホールディングスへの転職 一次面接の準備
HPの内容チェック
- 経営方針とIR情報で、どんな事業に力を入れていて、どんな事業で収益を上げているのかチェックした
- 転職したら自分が配属される部署の立ち位置を、組織図でチェックした
この2点をチェックすることで、なぜ採用を行っており、どんな人材を求めているのかが、なんとなく分かるようになります。逆に言うと、ここが分かってないと一次面接突破も難しいです。
商売の基本は、相手が欲しいものを売ること。相手が何を欲しがっているか理解していないと、何を売っていいか分からないですよね。それと同じで、なぜ採用を行っており、どんな人材を求めているか理解できていないと、面接でアピールするポイントが的外れになってしまうのです。
一次面接のスクリプト作成
- 求人票を読み込んで、自分の職務経歴書とリンクするところ、転職者に求められているところを中心に面接の想定質問への回答の形でスクリプトをまとめた。
- スクリプトはリクルートエージェントのキャリアドバイザーに送って添削してもらった。
リクルート ホールディングスの面接では、論理性が担保されているかが重視されています。よっぽど論理的思考と言語能力が発達している人以外は、一度スクリプトを作成して内容をチェックしてみることをオススメします。さらに第三者にチェックしてもらうとベター。転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職のプロなので、厳しい目でチェックして、有用なアドバイスをくれますよ。
一次面接の練習
- リクルートエージェントのキャリアアドバイザーにお願いして、skypeで面接の練習をやってもらった。
- 実際の面接のような雰囲気で、終わった後にしっかりフィードバックも貰えて参考になった。
リクルートの面談では以下の点が評価されます。
- 質問された内容に対して、しっかり的を得た回答ができる。
- 自然体でフランクなやりとりができる。
- 自分がリクルートでやりたいことがあり、前向きな意欲を持っている。
- リクルートの特性を理解して、なぜリクルートに入社したいかハッキリ伝えることができる。
評価ポイントを押さえた回答ができているかを、キャリアアドバイザーに客観的に見てもらえたので良かったです。
リクルートホールディングスへの転職 一次面接の流れ
リクルートホールディングスへの転職 一次面接の受付
一次面接は東京駅のグラントウキョウサウスタワーでした。八重洲南口を出て右手のビルになります。北口から出てしまうと、かなり遠回りをしないとたどり着けないので注意が必要です。グラントウキョウサウスタワーの2階で人事部宛てへの訪問と告げて受付をしてもらいます。2階には複数の企業の受付がありますので、リクルート社の受付を探してくださいね。
グラントウキョウサウスタワーにはリクルートグループの会社が複数入っています。面談用のフロアが23階か24階(うろ覚え)にありますので、そこでリクルートグループの会社の転職面接が行われる形です。広い待合室があり、面接時間が近くなると、面談用のブースが並んだフロアに移動します。待合室で面談の順番を待っている人も多く、面談用のブースもずらーっと並んでいたので、リクルートグループは本当に積極的に中途採用を進めているんだなと感じました。
リクルートホールディングスへの転職 一次面接でのやり取り
指定された面談用のブースに入って、面接官が来るのを待ちます。時間通りに男性2名の面接官が現れました。面接の流れは以下でした。
- 職務経歴書について簡単な説明(3~5分)
- 面接官からの質問(30分)
- 面接官への逆質問(20分)
面接官からの質問されたことは大きく3つに分類できました。
- 転職面接で一般的に聞かれる質問
- リクルートについての質問
- 人物面に関する質問
転職面接で一般的に聞かれる質問
- 転職を考えている理由は?
- 以前の会社で最も苦労したことは?
- 他にどんな会社を受けているのか?
- 希望年収はどれくらいか?
- 未経験の職種だが、経験のなさをカバーするために何をしているか?
リクルートについての質問
- リクルートにどんなイメージを持っているか?
- リクルートに入って何がしたいか?
- リクルートでは成長をつづけないと生き残れないがついてこれるか?
人物面に関する質問
- どういう理由で大学の専攻を選んだのか?
- 最初の会社に就職した理由は何か?
- 苦手なことは何か?
- 趣味は何か?
どの質問についても、一度回答したあとに「なぜ?」、「なぜ?」と判断の根拠を深堀りされます。自分の頭で考えて、根拠を持って判断できる人物かを見ようとしている印象でした。また、仕事に対して自ら能動的に動けるかどうかを重視しているようでした。仕事に関する質問では、「それは自分で思いついたんですか?」、「周りの人をどうやって巻き込んだんですか?」など、自ら仕事を作り出せるか・人を動かせるかを必ず確認されました。
リクルートに関する質問は、リクルートのビジネスモデルや理念を理解していないと答えづらいと思います。元リクルートの尾原さんの著作、「ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか? 」にリクルートのビジネスモデルが詳細に書かれており、理解の助けになります。リクルートグループの面接前に一読されることをおススメします。なぜリクルートが独り勝ちの形で成功をし続けられるのか、どのような理念を持っているのかが分かります。
「ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか? 」はkindle unlimitedの対象になっています。初回なら30日間無料で読み放題です。
リクルートホールディングスへの転職 一次面接での面接官への逆質問
面接官への逆質問は4つほど質問を用意していきました。IR情報を読み込んで考えた質問については、「よくご存じですねー」と面接官のウケはばっちりでした。ただ、質問の意図が分からないときには、「どういう意図で質問していますか?」と容赦なく聞かれます。逆質問を用意するときは、「なぜその質問をするのか」とセットで準備することをおススメします。
リクルートホールディングスへの転職 一次面接の結果
家に帰る途中でリクルートエージェントのキャリアアドバイザーから連絡があり、無事1次面接通過とのことでした!しっかり準備した甲斐があったなー、とめちゃくちゃ嬉しかったです。リクルートホールディングスからは、面接後のアンケートが来たので、帰宅後にすぐに返事をしました。このアンケートへの回答の早さも応募意欲と見られるそうです。もしアンケートが来たら、なるべく早く回答しておきましょう。
リクルートホールディングスへの転職 二次面接(最終面接)の流れ
リクルートホールディングスへの転職 二次面接の準備
リクルートエージェントのキャリアドバイザー経由で、1次面接のフィードバックをもらいました。フォードバックには面接官が評価した点、次回の面接で確認したい点がまとめられています。また2次面接の概要には、「英語力を確認するために、10分程度英語でやりとりする」と書いてありました。
キャリアドバイザーに英語でのやり取り内容を確認したところ、「以前に同じ職種で面接を受けた人がいないので、データが無い」と言われてしまいました。そもそもポジションが空くことがあまりない職種だったようです。仕方ないので、一般的な英語の転職面接の準備をすることにしました。
2次面接に向けて行った準備は以下の2点です。とくに英語での転職面接にBizmates(ビズメイツ) のアシストレッスンを利用して何度も何度も練習しました。アシストレッスンではプレゼンテーションの練習や、英語面接の対策など、自分が抱えているビジネス課題に応じてレッスン内容をカスタマイズできるサービスです。
- 一次面接でのフィードバックへの対策
- 英語での転職面接の準備
SPI試験は免除してもらえた
本来でしたら2次面接の前にSPI試験の受験が必要になると言われていたのですが、免除してもらえることになりました。転職エージェントのキャリアアドバイザーによると、私の他社での転職活動状況を聞いて、リクルートホールディングス側が早く採りたいので、SPIを飛ばしたとのことでした。
ただSPIを実施する場合には、足切りラインが高く設定されているので、準備が必要です。私が他社でSPIを受けたときの対策はこちらにまとめました。
リクルートホールディングスへの転職 二次面接の流れ
二次面接の場所も受付も一次面接と同じです。ただ転職面接用のブースが一次面接よりグレードが高かったです。面接官は今回も男性2名。一次面接は現場の方でしたが、2次面接はマネージャー、部長クラスの人でした。一次面接の面接官は割と親しみやすい感じの人たちだったのですが、2次面接の面接官はちょっとクールでとっつきにくい雰囲気でした。
面接の流れは以下でした。
- 職務経歴書について簡単な説明(3~5分)
- 面接官からの質問(30分)
- 面接官への逆質問(10分)
- 英語での面接(20分)
リクルートホールディングスへの転職 二次面接での面接官からの質問
二次面接での質問は、一次面接とだいぶ違っていました。一次面接では人物面・実務面を見ようとしていましたが、二次面接では論理的思考力と英語力を重点的に見ようとしている印象を受けました。特に論理的思考力を見ようとする質問については、コンサルティングファームでの質問に似ているなーと感じました。
「面接官から質問→回答→面接官が回答を論理的に崩す→仮説を立て直して説明する」この一連の流れが繰り返されました。質問に的確に回答できるか、冷静に論理的なコミュニケーションができるかを試されているようでした。
回答の最初に結論を話す訓練、回答を論理的に崩された後に仮説を立てなおす訓練はしておいたほうが良いと思います。わたしはリクルートホールディングスの前にコンサルティングファームの面接を数社受けていたので、その経験が役に立ちました。
二次面接で質問された内容
リクルートに入ってやりたいことはなにか?
→それができなかったらどうするか?
転職してもっとも達成したいことはなにか?
→それが得られなかったらどうするか?
自分の弱点は何か?どうカバーするか?
→自分のカバー方法が効かない状況でどうするか?
前職で自分が上げた一番の功績は何か?
→それは本当に意味がある仕事だったのか?
うーん、こう並べてみると嫌らしい質問ばっかりですねw でも嫌味な言い方ではなく、淡々と質問を繰り出してくる感じでした。人によってはイラっとするかもしれませんので、事前に面談の練習をしておきましょう。
面接官への逆質問
一次面接で質問したいことは聞きまくってしまったので、二次面接の質問には正直少し困りました。実務レベルではなくて、どうやって収益を上げるか、ビジネスモデルをどう拡張していくかなどの、少し上の目線の質問はウケが良かった気がします。
英語での面接
英語での面接が本当にきつかったです。一般的な英語での転職面接における質問は、Bizmates(ビズメイツ) で網羅していたので完璧だったんですよ。
最初に自分の職務経歴と転職希望理由を英語で話すように言われたのですが、これは5分程度でキッチリ話しきることができました。しかしその後に、実務を想定したロールプレイングが始まったのです。英語で言われていることは分かるのですが、なにせ未経験の職種なので、日本語でもどう返せばいいか分からない状態でした。ですので、英語での面接の後半は、思ったように回答することができませんでした。
リクルートホールディングスへの転職 二次面接の結果
1週間後に二次面接の結果がきました。残念ながらお見送りでした。お見送り理由は、やはり英語力。二次面接の最後に英語でしっかりやりとりができたら、リクルートに転職できたかもしれないのにと思うととっても悔しかったです!
まとめ リクルートホールディングス への転職はリクルートエージェントを使ってしっかり対策しよう
リクルートグループへの転職はリクルートエージェントの利用が有利
リクルートグループへの転職は【リクルートエージェント】が有利です。なぜなら通常であれば転職エージェント側に払う必要がある紹介料を会社側は払わなくて良い、もしくは少なくて良いからです。
面接準備の主なポイント3つ
- 企業情報からなぜ採用を行っており、どんな人材を求めているのかを読み解く。
- 自分の過去の判断基準を深堀しておく。面接で過去の選択について「なんで?」「なんで?」と質問される。
- 論理的な回答ができるよう事前に訓練しておく。転職エージェントに面談練習してもらうのがおススメ。
リクルートといえば超絶ホワイト企業。転職後も「元リクルート」の経歴を持っていれば一目置かれます。リクルートグループの中でもリクルートホールディングスは一番高い位置に存在しますので、ネームバリューも高いです。わたしは英語力が足りなくて、今一歩のところでリクルートホールディングスへの転職を逃してしまいましたが、この記事を読んだ方には是非良い結果を出して頂きたいです。
あなたの転職がうまく行きますように!